みんなのシネマレビュー
悪名(1961) - 光りやまねこさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 悪名(1961)
レビュワー 光りやまねこさん
点数 9点
投稿日時 2004-01-17 11:32:50
変更日時 2004-02-11 10:11:18
レビュー内容
勝新太郎演じる八尾の朝吉と、モートルの貞(田宮二郎)との異色コンビが抜群におもしろい痛快活劇。今東光原作の同名小説を映画化したもので、今ひとつ人気の出なかった勝新太郎の持ち味が監督田中徳三の演出により開花される。共演の中村玉緒とは本作をきっかけに婚約したりで、勝新にとってはもちろんのこと、田宮二郎にとっても出世作となるなど記念すべき作品だった。昭和初期の河内の雰囲気満点で、荒くれだが人情味のある河内ことばが飛び交うのもうれしい。伊福部昭の厚みのある音楽と、宮川一夫のカメラワークも味わい深かった。ところで、この作品では朝吉という男がどういう気質で、どんな考え方の持ち主なのかがほぼ完璧に近いほど描き切れている。本質的に荒い気性だが機転が利き冷静でもある。もちろん曲った事が嫌い(ヤクザも嫌い)な一本気な性格。その一方で、多分に照れ屋なところがあり、酒は一滴も飲めないという意外な側面も見せてくれる。《ネタバレ》とくに、朝吉という男の魅力のすべてが集約されているラストが圧巻だった。愚直にも、因島の女親分のところに自ら覚悟して出向いてゆく。朝吉は女親分の仕打ちに耐え抜きながらも、決して自分の信条を曲げない。そんな朝吉に対して女親分は、屈辱と腹立たしさから一転して完敗、そして複雑な女の嫉妬感が込み上げてくる。そう、朝吉に惚れてしまったのである。そして朝吉はおそらく生まれて初めて、男としての大勝利を満喫する。監督田中徳三は、歯を食いしばり耐え抜くことが、いかに尊くカッコ良いことであるかを描き切っている。この鮮烈なラストシーンがあるからこそ、多くの観客の心を掴み(当然私も含めて)、シリーズ化されるという大ヒットを生んだのではないだろうか。
光りやまねこ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2007-08-19タクシードライバー(1976)87.41点
史上最大の作戦76.78点
2007-07-20ヴィレッジ(2004)76.06点
2007-07-20宇宙戦争(2005)65.89点
2007-05-18オリヴァ・ツイスト(1948)106.25点
2007-05-18第十七捕虜収容所67.50点
2007-02-17ALWAYS 三丁目の夕日97.15点
2007-01-30キング・コング(2005)76.93点
2007-01-30クイーン・コング24.05点
2006-12-26東京原発46.49点
悪名(1961)のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS