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タイトル名 |
戸田家の兄妹 |
レビュワー |
彦馬さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2006-12-12 17:53:08 |
変更日時 |
2006-12-12 17:53:08 |
レビュー内容 |
佐分利信は間に合わない。集合写真、父の死に目、一周忌、ことごとく遅れて登場する、規格外の服で。世間体に背を向けるかのようなアウトローといえば言い過ぎだが、そんな振る舞いが、バッサリと身内を、世間を断罪する。そんな必殺シリーズのような構造ですが、この作品は手の動きの細やかさが楽しい。高峰三枝子がエプロンを叩きつけた後にそれを撫でる、エプロンの裾をつかんで人を迎える、糸をお手玉のようにして遊ぶ、孫がおばあちゃんの手を取る、ライターや扇子を触りながら話をする男たち、縫い物に勤しむ女たち。手は口ほどに物を言う。 |
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