みんなのシネマレビュー
ロスト・ハイウェイ - onomichiさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ロスト・ハイウェイ
レビュワー onomichiさん
点数 9点
投稿日時 2004-08-21 00:00:24
変更日時 2005-01-03 23:06:15
レビュー内容
内面と現実の境界、それは人と世界の境界でもある。人は世界を構築する毎に必然的に人と世界の境界たる壁をも同時に構築してきた。しかし、今の時代<無精神の時代>、気がつけば壁は消失し、人は世界という波に無防備に侵食されつつある。つまり、内面と現実の境界が消失して侵食されたのは人の心的世界であり、これが内面の喪失と呼ばれる現代的な主体の変容なのである。侵食された人の心はその少ない領域の中で末期の悲鳴を上げるだろう。そこに立ちのぼるのが現代的な妄想であるのだ。リンチは映画がそんな人(作家)の妄想そのものが作り上げる世界であること、そのことを明確に主張しているように思える。妄想から浮かび上がる人間的なリアリティという面においては、最新作の「マルホランド・ドライブ」に譲るが、本作「ロスト・ハイウェイ」は、ひたすら人間理性の森の中で道を見失った主人公の姿を追うことにより、追い詰められた狂気の静謐さを見事に描いていく。「ロスト・ハイウェイ」という場所、そこが妄想の源泉であり、同時にそれは現実/世界を超え出でる「力への意志」という失われた原初的思念の新たな発現なのかもしれない。
onomichi さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-30生きる98.03点
生きる LIVING86.57点
2024-04-29オッペンハイマー96.51点
2024-03-05落下の解剖学86.75点
2019-03-30寝ても覚めても106.53点
2013-12-26ゼロ・グラビティ107.63点
2013-01-29アルゴ107.14点
2013-01-29鍵泥棒のメソッド107.36点
2012-11-03ロック・オブ・エイジズ106.60点
2012-08-27桐島、部活やめるってよ107.18点
ロスト・ハイウェイのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS