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ヒストリー・オブ・バイオレンス - 花守湖さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ヒストリー・オブ・バイオレンス
レビュワー 花守湖さん
点数 9点
投稿日時 2007-04-20 21:08:52
変更日時 2007-12-12 21:25:10
レビュー内容
どの映画においても、残酷な殺し屋は愛に目覚めて更生しようとすると、最後は善人になり、そして99%の確率でラスト5分前に死ぬ。なぜなら映画は因果応報にはうるさい世界だからです。つまり罪をおかした人間は法律で罰せられなくても必ずなんらかの償いをさせられる。本作の主人公は冒頭、小さな女の子をためらいもなく殺す。法則にのっとればこの主人公はラストで死ぬことになる。しかし結果は予想外でした。だから考えさせられる。ガンジーのように非暴力主義では愛する人は守れません。しかし「愛する者のために戦うんだ」といえば聞こえがいいですが、暴力に対して暴力で立ち向かう事と一緒です。主人公は暴力を捨てようとしましたが、暴力で対抗するしか方法がなかった。戦争や核や銃の心理もこれと同じで守るための暴力から発生する。つまり「暴力はいけませんよ」なんていう台詞はそもそも暴力について何も考えていない人のいう言葉であって、この監督のように暴力をずっと考えてきた人が「暴力」を語るとき、そのメッセージは含蓄がある。ラストで主人公が家に帰ってくる。わたしはまだ油断していなかった。更生した元殺し屋はいつもラスト5分前に必ず死ぬ。それが物語の鉄則。暴力にめざめた息子が「オヤジ~!」といって銃をぶっ放すことも想像した。食卓には母親と息子と小さな娘がいる。主人公は家の険悪な様子に恐れをなして家から立ち去ろうかどうか考えている。1つの終わり方としてはこのまま彼が何も言わずに家を立ち去る終わり方がある。家族を失うことで、いちおう主人公の罪に対する罰が成り立つ。しかし違った。小さな娘が立ち上がる。そして小皿を父親の席に無言で置いたのだ。父親はおずおずと食卓につく。しかしまだ安心できない。息子の目がおかしい。挙動不振だ。すると息子は食べ物を父親の空の小皿にのせたのだった(泣) 息子は両親の様子を心配して2人の表情を交互に眺めていたのでした。ふとオヤジの顔が画面に映し出されると泣いている。妻も泣いている。私は2人より早く号泣中。 息子と娘は父親をふたたび家族の一員として迎え入れたのでした。一番うれしかったのは母親かもしれません。この食卓のシーンはすべて無言で行われます。映画史に残る素晴らしいラストシーンです(泣)
花守湖 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2016-08-16オデッセイ(2015)96.83点
2015-10-12メイズ・ランナー85.82点
2015-08-16マレフィセント106.29点
2015-06-25ブルージャスミン06.43点
2015-06-25ゴーン・ガール106.87点
2015-01-04トランスフォーマー/ロストエイジ15.42点
2014-11-09シュガー・ラッシュ97.50点
2014-10-25チチを撮りに86.76点
2014-10-18永遠の016.27点
2014-10-05それでも夜は明ける96.50点
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