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ローリング - TANTOさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ローリング
レビュワー TANTOさん
点数 5点
投稿日時 2021-07-01 03:07:54
変更日時 2021-07-01 03:07:54
レビュー内容
昔盗撮で職を追われた教師がかつての教え子たちと再会し、その盗撮動画をきっかけにさらに転落していく人生を描いた物語。

タイトルはこの「転落」ということかな。または色々合った結果鳥の巣になってしまったという意味で「流転」ということなのかなとも思ったり。権藤の生き方はまさしくROLLINGだなと感じました。

でもあまり共感だったり感情移入できることが少ない話でした。誰の気持ちもわからん。権藤も、貫一も、みはりも、かつての同級生たちも。教師を辞めても教師であった自分に葛藤し続ける権藤もよくわからんし、そんな男について行くみはりもよくわからない。貫一も一見みはりを愛してるように見えて、態度がそっけなかったりやたら束縛したり、いなくなってもあまり気にしてなかったり、それほどみはりのことを大切に思ってなかったのかな。愛に対しても、お金に対しても、それぞれの生き様に対しても、その時だけのいっときの感情の発露だけで生きていく人間たちを描いた物語。そんなふうに見えました。そりゃあ人間なのでいっときの感情に振り回されることはあるでしょうが、時が過ぎれば無くなってしまうような感情なら持たなければいいのに。と、特に貫一には思ってしまった。権藤も大概ですが。

映画としてはそのROLLINGっぷりをただただ見る映画、って感じですかね。最後何がどうなって鳥の巣に辿り着くのかだけは気にしながら鑑賞できました。あとは別に…って感じかな。
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