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マリー・アントワネット(2006) - ロイ・ニアリーさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 マリー・アントワネット(2006)
レビュワー ロイ・ニアリーさん
点数 5点
投稿日時 2007-12-23 17:51:48
変更日時 2007-12-23 19:05:10
レビュー内容
ソフィア・コッポラのことだから当たり前の歴史映画は作らないだろうとは思っていました。実際予告編を観た限りでは大胆にもPOPミュージックを使っていたし、彼女なりの切り口があるのだろうと。
実際観てみれば予想通り当たり前の歴史映画ではありませんでしたが、だからといってそれ程新しい何かがあるとは思えませんでした。歴史建造物を背景にしたロケーションは素晴らしいしアカデミー賞を受賞した衣裳も凝っています。おそらくひとり異国の地へ嫁いだアントワネットの孤独を豪華絢爛な衣裳や無意味にも思える宮殿内のしきたりに対比させることが狙いだったのでしょう。しかしそれ以上でも以下でもない、逆に言えば掘り下げの足りないアントワネットの内面も豪華な衣裳美術で誤魔化されてしまったような感があります。キルスティン・ダンストのキャスティングについては賛否がありますが、僕もあまり合っているとは思えませんでした。
物語は彼女のギロチン処刑まで描かれるのかと思いましたが、宮殿を追われるところでぶつっと途切れてしまい中途半端な印象。豪華絢爛なロケ撮影に比べて民衆が押しかけるシーンは予算の限界なのかせいぜい100人程度しか集まっていないようにしか見えずにアンバランスに感じました。
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