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タイトル名 |
イントゥ・ザ・ワイルド |
レビュワー |
ロイ・ニアリーさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2010-12-09 13:11:50 |
変更日時 |
2010-12-09 13:11:50 |
レビュー内容 |
彼は現代文明における価値観、その意味を、自分の剥き出しの魂でもう一度再確認したいという思いで旅に出たのだろうと思う。 しかしそれは彼に限らず若い頃に多くの人が通る道でもある。 たまたま彼が不幸にも遭難死してしまい、その足跡が手記に残されていたところから多くの人々にその存在を知られることになった。 「現代社会の価値観を否定と言いながら結局はその社会に甘えた身勝手な自分探しの旅」という批判も確かにある。 しかし僕はこんな生き方もあって良いと思う。 もし彼が遭難せずに生還したら、どうだっただろう。きっと彼はやがてこの世の中と折り合いを付け、彼なりの人生を歩んでいったのかもしれない。 この作品が高い評価を受け、原作がベストセラーになっているというのは、彼の生き方に自分を重ねたり、憧れを感じる人々が多いということなのではないだろうか。 かくいう自分も彼ほどの行動力も思慮も無いのだが、魂を揺さぶられるような感動を覚えた。 |
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