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タイトル名 |
アニー・ホール |
レビュワー |
よしのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2003-11-22 13:55:40 |
変更日時 |
2003-11-22 13:55:40 |
レビュー内容 |
芝居を中断して観客に向かって語りかけるとか、会話を本心に翻訳した字幕が出るとか、空想や妄想、過去なんかがザッピングするとか、そういった試みも小気味がいい。 台詞そのもののセンスの良さや、作品全体のこじゃれた空気も楽しい。 人が人を好きになるときって、ただちょっとした空気感、リズム、テンポみたいなものに依存している気がする。 かたちのないもの、説明のつかないものをきっかけに、出逢って深く関わり合い、離れがたくなるのはなぜだろう。 そしてまた、気まぐれにすれ違い、心離れていくのはなぜだろう。 いっぱいの人とデートしたけど、100人いたら100人違った。私と相手の間で起こるささやかな風の向きが違った。よく分からないけど、彼だといい感じ。なんだかぴったりなの。なぜって、うまく説明できなくっても。 この映画はありふれた恋に似ている。 小さなラブストーリーを描くこの映画の空気感そのものが、いわば恋のかわいらしさ、愛おしさ、可笑しさ、哀しさに似ている。 |
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