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タイトル名 |
共喰い |
レビュワー |
goroさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2014-06-25 11:09:30 |
変更日時 |
2014-06-25 11:09:30 |
レビュー内容 |
青山真治は、いたって真面目だ。同様の性的テーマでも、今村昌平だとどこか滑稽さ、おかしみをふくんでいたけれども、青山真治ではいたって真面目だ。(そういえば、今村昌平に『うなぎ』という一作がありましたな。)また、猟奇的な性行為と快感というテーマからは、大島渚の『愛のコリーダ』が思い出される。『愛のコリーダ』には、頽廃的性愛にどっぷりつかった主人公の男が、これから出陣してゆく兵士たちの行進を横目に、伏し目がちに道を通り過ぎるという、忘れがたい傑作シーンがあったけれども、こちらでは、戦争で片手をなくした中年女の述懐による、「あの人」と呼ぶ天皇批判がつけ加えられている。これは原作未読なのではっきりわからないが、なにやら取ってつけたようで、あざとい感じがした。 |
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