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タイトル名 |
フルメタル・ジャケット |
レビュワー |
日雀さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2003-12-19 19:39:36 |
変更日時 |
2004-05-26 10:46:21 |
レビュー内容 |
コメント変更します。前回は、「兵士たちの感情の露出が少なくて理解できなかった」と書き込みましたが、「シン・レッド・ライン」を観た後、この作品に対する感想が変わりました。「シン~」では、兵士たちが心のうちを語っていますが、この作品にはそれがありません。メインであるジョーカーは、何一つ語っていません。仲間同士での日常会話(ベトナム戦争でありがちなやりとり)はあるけれど、衝撃的な体験をした後には、また飄々としています。 しかし、ラスト間際での、女性ベトナム人狙撃手を取り囲んだ時の兵士たちの表情は、まさに十人十色でした。それも、大げさなものではなく、それぞれが微妙に違う表情をしていた。そして、また、戦士たちは飄々と、荒廃した戦場を歩んでいく…。観客の涙を誘うような場面もなければ、兵士たちに心の奥を語らせたりもしない。兵士のカタを持つようなこともしない…あのミッキーマウスの歌を合唱しながら歩く無数の兵士たちの中に、「お前はいるんだよ」と…突きつけられたように思う…。重い。 |
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