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ゴジラ(1954) - 皮マンさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ゴジラ(1954)
レビュワー 皮マンさん
点数 5点
投稿日時 2009-12-10 00:51:35
変更日時 2022-03-23 11:46:16
レビュー内容
日本映画界に燦然と君臨する金字塔的本作だが、あまり良くできた作品とはいえない。全体にメリハリの無いいきあたりばったりのストーリー展開。特に芹沢の“科学者としての良心”という最大の葛藤はゴジラがゴジラであることと直接関係無いのは致命的欠陥だ。折角ゴジラという魅力的なキャラクターを創造しておきながら、肝心のドラマがそれを生かしきっていないのだ。あれでは芹沢が特攻に追い込まれる要因を作るのがたまたまゴジラだっただけで、強大な敵なら米軍でもムー帝国人でもなんでも代替え可能ではないか。ほとんど意味のない三角関係を持ち出すところにもそこらへんの見識の無さが現れている(個人的には山根博士の心情「ゴジラを殺したくない」にテーマを絞ってドラマ作りをすれば良かったのではないかと思う)。他にもドラマパートの凡庸なカメラワーク、及び宝田氏と河内嬢のあまりにも一本調子な演技には閉口してしまう。たしかに特撮シーンは素晴らしい。その点は多くの論者によって語り尽くされているとおり。しかしこの手の作品に期待させるカタルシスが、ドラマの練り込み不足とタメのないぬら~っとした構成のせいで台無しになっている。古い作品ということは言い訳ににならない。なんと言っても1954年には「七人の侍」が公開されているのだ。それでもゴジラが世界的名声を勝ち得たのは、ひとえにそのキャラクター性の強さによるものだ。そしてそのキャラクター性に決定的な貢献をしているのは、あの咆吼を設計した音楽の伊福部昭氏の独創性だと思う。あれこそがこそがゴジラをこの世ならざる、生物を超えた存在と感じさせる最大の要因ではないか。海外で作られた怪物映画の声の凡庸さをみるにつけ、伊福部氏の存在の大きさを感じないわけにはいかない。
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