いのち・ぼうにふろう - リーム555さんのレビュー

レビュー内容
タイトル名	いのち・ぼうにふろう
レビュワー	リーム555さん
点数	7点
投稿日時	2010-12-28 22:35:17
変更日時	2011-07-20 18:07:09
ならず者たちが人生で初めて他人の為に命を懸ける。そういう心意気が気持ち良い。ただし、捨てずに済んだ命は多々あるし、要領の悪さに目が行ってしまうというのは大きな問題だ。また逃げている間は「富次郎だけは助かってくれ」とも思ったが、逃げ切った後、急に虚しさが湧いてきた･･･　人命の犠牲によって得られた幸せも存在するが、このケースでは誰も喜べない･･･。幸せを背負うという表現はおかしいかも知れないが、若い二人にはあまりにも重い物を背負う結果となった。ところで勝新太郎の使い方にはちょっとびっくり。剣豪のイメージが付いているスターを起用し、観る側に勝手な期待をさせておいて、それを逆手に取るような…。いや、なかなか面白いものです。

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