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かもめ食堂 - 港のリョーコ横浜横須賀さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 かもめ食堂
レビュワー 港のリョーコ横浜横須賀さん
点数 8点
投稿日時 2009-01-08 23:13:47
変更日時 2018-12-02 19:59:17
レビュー内容
縁もゆかりも無い人々が、縁もゆかりも無い土地で出会い、そこで生じた小さな縁により、それぞれの人生や生活に影響を与えていく。鑑賞後は、なんとも言えない温かい感情に包まれました。
サチエさん、ミドリさん、マサコさんが『何故フィンランドを選んだか?』の明確な理由は、最後まで明かされません。きっと理由はさほど重要ではないのでしょう。明確な目的など無くても、自らの意志さえあれば、どんな旅でも希望が持てるのです。そんな人生も楽しそうだし、とても素敵ですよね。

印象的だったのは、マサコさんのトランクの中身が開かれたシーンでした。行方不明になったトランクの所在を繰り返し尋ねていたマサコさんに、サチエさんは言います。「大切なものが入っているでしょうから、早く見つかると良いですね」と。曖昧に返事をするマサコさんは、恐らく思い返したのでしょう。『無くして困るほどの物を、いったいどれほど持ってきたのだろうか?』と。
ようやく見つかった彼女のトランクを開いてみると、中にはあの森で拾ったような美しい落ち葉が溢れ返っています。たくさん拾ったのに何処かで落としてしまった、フィンランドの森の落ち葉。木漏れ日が射し込み静寂が佇む、まるでフィンランド人の穏やかさを象徴しているかのような美しい森で拾った、鮮やかなたくさんの落ち葉。きっとマサコさんが日本から持って来たトランクの中には、彼女が心から必要としているものは無かった、という意味なのでしょう。彼女が必要としているものは、ここフィンランドにあった。だからマサコさんはフィンランドに残ることを選んだ。

フィンランドという土地で素朴な日本の姿が徐々に受け入れられていく様や、言葉の壁を物ともせずハートとハートで人間関係が繋がっていく過程は、何とも言えない充足感や幸福感を与えてくれます。人と人との出会いは、ある意味「糸」のようなもので繋がっているのかもしれません。その「糸」は「縁」あって「絆」に変わっていくのでしょう。
彼女たちの「いらっしゃいませ」は、今日も新たな縁の糸となっていることでしょう
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投稿日付邦題コメント平均点
2020-10-11ナイトクローラー97.24点
2018-12-01男はつらいよ 寅次郎夢枕97.00点
2018-11-30続・男はつらいよ77.30点
2018-11-30男はつらいよ 噂の寅次郎96.72点
2018-11-28男はつらいよ87.98点
2015-11-18自虐の詩106.26点
2015-01-29劇場版 PSYCHO-PASS/サイコパス64.92点
2015-01-19バンクーバーの朝日55.18点
2012-04-28大日本人24.69点
2012-04-28シティ・オブ・エンジェル33.97点
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