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タイトル名 |
CUTIE HONEY キューティーハニー |
レビュワー |
はなぶささん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2005-01-30 16:19:24 |
変更日時 |
2005-01-30 16:19:24 |
レビュー内容 |
『キューティーハニー』の原作の漫画を私はよく知らないが、漠然としたイメージからすると、服を着ているのにエッチな漫画、という感じがしている。それは、変身シーンにおいて、裸の様なシルエットを見せたり、本編のアニメシーンであったような、服をはぎとられて肌が見えても、尚完全な裸体を画面にさらすことはない、ということなどから、示されているように思う。裸であることは、観客や読者は分かっているのに、完全には描かないから、想像の域で留まっている。だから、そういう映像やカットを何度も描いているので、いざ服を着ているハニーを見たり、彼女が際どい服装で出てきているのを見ると、それらも同じように、裸なのか服を着ているだけなのか、よく分からない、そういうところでエッチな気分を醸成されているよーな気分にさせられる。これは、下手に素っ裸を見せられるより助平な作法だ。もちろん、本作『キューティーハニー』も、その路線で行っているように見えるのだが、実際には違う。私は前述で服を着ているハニーを見ても、「裸なのか服を着ているだけなのか」よう分からん所でのエッチな気分と書いた。だが、そのためには、その前提として、裸のシルエットや服を引きちがれるシーンを描いておかないと、そう見えない。単に際どい服を着ているだけの女性を見て、もちろん興奮するけども、それはチラリズムとかいう作法で、『キューティーハニー』の持つ魅力ではないと思ふ。「あれ、今の裸なんじゃないか?」という助平な不安を観客に抱かせなければ、『ハニー』の持っていたエロティシズムは出てこないと思う。
無論、庵野監督がチラリズムをやりたい、というのであれば『ハニー』的なエロティシズムは要らないのだが、『ハニー』の場合はそうはいくまい。『キューティーハニー』の原作やアニメは、裸を見せるようで見せない、隠された裸体を描いていたから、既に映画の穏健なエロティシズムの助平加減では、観客は満足できないことが、予見されるからだ。だから、庵野監督が『キューティハニー』を撮るんであれば、どうしても漫画&アニメに近づいて、佐藤江梨子にセミヌードになってもらうべきだったと思う。観客に対して前述の助平な不安を抱かせるような「隠された裸体」を、矛盾するようだが、ハッキリと描かなければならなかったんじゃないか、と私は思ってしまうのだった。 |
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