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タイトル名 |
ブロークン・フラワーズ |
レビュワー |
wunderlichさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-02-17 23:12:41 |
変更日時 |
2007-02-17 23:12:41 |
レビュー内容 |
だれひとり幸せばっかりな人がでてこない。動物病院の受付の姉ちゃん以外は。それにしても妙に父親ぶっちゃうジョンストンが青年に逃げられてしまうシーンは痛烈な皮肉である。人が社会的な役割を演じるには、それまでの実績がものをいうのである。たとえ、どんないい言葉をいっていたとしても。だから、人はそれまでに培ってきた経験をもとにしてしか生きていけない。人に資質の差があるとすれば、それは経験からどれだけ豊かなものを掬い取ってこれるか、その点における差でしかないのだろう。でも、そういった哀愁や感傷っていままでジャームッシュ作品には出てこなかった雰囲気ではないか。いつもはジャームッシュ作品を見て、すっきりできたのに、今回はなんか年齢を帯びた複雑さが風通しを悪くしている気がする。 |
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