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タイトル名 |
記憶の棘 |
レビュワー |
タコ太(ぺいぺい)さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2007-10-08 09:39:57 |
変更日時 |
2007-10-08 09:41:47 |
レビュー内容 |
面白いですね。このように観客に考えさせる作品は好きです。 リインカーネションなのか、それとも巧妙に仕組まれた偽りなのか。多少の無理を伴えば、どちらとも受け取れる設定。でも、そもそもそれ自体がテーマではないのだから、どちらでもいいのでしょう。 アナのショーンへの愛、クララのショーンへの愛、ジョセフのアナへの愛、クリフォードのクララへの愛などなど、登場人物のそれぞれの心に秘めた愛の形こそがテーマなのだと思います。だからこそ、ここでは必要以上の説明は省くべきであって、長いカットを多用し、美しい映像と、美しい旋律で包み込むことがひとつの表現方法だったのでしょう。と言うことで、私としてはかなりの良作と思いました。 ただし、多少都合の良すぎる設定もあるし、あまりに説明不足な部分もある。それと、アナとジョセフのベッドシーンは別にリアルにすることもないと思うし、アナが少年相手に錯乱してしまうような男とよりを戻すのも納得がいかない。あ、これはアナというより二コールに感情移入しすぎかな?
ところで、私自身どっちかって? ん~、難しいけれど、やっぱり生まれ変わりなんじゃないかなぁ… もし、輪廻転生ということが現実にあったとしても、そっくりそのまますべての記憶が引き継がれる訳がない。古今東西様々な逸話が残っているようだけれど、物心付いてすぐに記憶が蘇る訳でもないみたいだし、記憶が断片的なことも多いみたい。実際、魂というものがあるにしても、全てが引き継がれるというのも合点がいかない。生まれ変わることがステップアップ、てかレベルアップするためという発想ならば、負の遺産は昇華して引き継がなければオカシイ。だから、こういう形の生まれ変わりはアリじゃないかなぁ? |
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