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ゴースト・イン・ザ・シェル - ユーカラさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ゴースト・イン・ザ・シェル
レビュワー ユーカラさん
点数 6点
投稿日時 2017-04-13 23:02:35
変更日時 2017-04-13 23:16:12
レビュー内容
ガラス面や水面への反射、ダイブのアクションなどメタファーのイメージが充実している、といってもそれは押井版の功績だから
こちらには加点出来ない。広角レンズの画角の歪みが特長的な押井流のレイアウトシステムがそもそも実写的感覚を強く志向していたわけで、
背景などは3DCGに近いとはいえリアリズムを意識しながら撮るとなると必然的に押井版のコピーに近い構図とイメージとなってしまうという事だろう。

象徴的イメージである高層階からのダイブや、乱立するホログラム、水飛沫、割れて飛び散るガラス破片などの3D効果も、やはり元の押井版のスタッフが
優れて立体的なレイアウトを達成していたということである。

射殺されるジュリエット・ビノシュを映し出す、割れるガラス。雨の中で刺客に止めの銃弾を撃ち込む北野武のハードボイルドスタイル。
押井版では夕刻だった潜水シーンの、ナイトシーンへの変更。
そうした本作独特の細部は『ブレードランナー』風味とも相まって、フィルム・ノワールの趣をより強く印象づける。

『アヴァロン』のヒロインも草薙素子のイメージに近いと言われたが、それよりも断然華があるスカーレット・ヨハンソンのヒロインの凛々しさもいい。
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