|
タイトル名 |
PLANET OF THE APES/猿の惑星 |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-10-14 22:13:55 |
変更日時 |
2009-10-07 21:38:51 |
レビュー内容 |
原作に忠実なプロットがもたらす、「マーズアタック!」同様の自国に対する痛烈なアイロニー。「奴隷解放の人格者」的側面だけが喧伝されるエイブラハム・リンカーンのもう一つの側面、(米国最大の内戦であり、米国型戦争の原型でもある)「南北戦争」の強面指揮官・戦略家としての姿とその功罪を考えたとき、劇中で強調されていた戦闘的なチンパンジーの凶暴さ・残忍さとシンクロするラストが戦慄すべきものとなる。最後に画面上に登場する猿人が、警察・マスコミ関係者であるという意味深さ。「イラク侵略」の元凶たる、公開当時の悪名高き大統領が歴代の中で最もリンカーンへの信奉を広言していたという皮肉。ティム・バートン監督らしい現代風刺だ。 |
|
ユーカラ さんの 最近のクチコミ・感想
PLANET OF THE APES/猿の惑星のレビュー一覧を見る
|