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タイトル名 |
フラガール |
レビュワー |
どんぶり侍・剣道5級さん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2007-03-20 22:45:58 |
変更日時 |
2007-03-20 22:45:58 |
レビュー内容 |
お兄ちゃんの親友を演じた三宅弘城さんの、ジャンパーをヤシの木に結わえるシーン、土下座のシーン。見てて痛い。この時代に東北でハワイアンなんて、採算が取れるとは思えないし(今でこそ成功してるけど)鼻で笑ってしまう。だけどそれは、今の日本人が忘れている純朴さ、これしかないんだという何かに打ち込める目標があることに対して、観ている者の羨望の裏返しであり、懐古的だと言われようと何だろうと自分は胸を揺さぶられました。『「時代」のせいにする』という現代にいたっても不変の諦めに強く立ち向かう気概がこの映画には感じられる。みんなが魅了されるプロでも、最初は見てて情けないくらい何もできないでいたこと。最初の第一歩と辛くても泣かない強さが大事なんだってこと。あのトヨエツが泥にまみれ、あの松雪さんが薄化粧。富司純子さんのビンタは痛々しく、地味な岸部一徳さんがハジけてる(笑)。この映画、誰ひとり演技を気取ってないから好きなんです。それぞれ脇役の演技に意外性があり、結果、蒼井優さんの繊細で凛とした演技と踊りが輝いてみえる。彼女の演技力の成長は将来、非常に楽しみです。 |
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