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その男、凶暴につき - 青観さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 その男、凶暴につき
レビュワー 青観さん
点数 8点
投稿日時 2009-11-26 20:36:55
変更日時 2009-11-26 20:42:17
レビュー内容
北野武の監督デビュー作品は後の武作品を語る上で絶対に通らなくてはならない。外すことは出来ない暴力的な世界の中に人間の持っている危なさ、警察であれ、刑事であれ、一人の人間であることには変わらないというものをこの映画を見ていると感じずにはいられなくなる。どんな人間だろうと、所詮は人の子、それはこの映画のビートたけし演じる刑事の性格にもよく現れている。北野武が北野武及びビートたけしである限り存在する危険性、冒頭の中年が少年達に暴力を振るわれた後に一人の少年の家に乗り込む所から既にこの映画には危険な匂いが充満している。坂道を走り、バットを持って逃げる男を捕まえに行く場面、車で跳ねたのか?と思わせておいて、犯人がボンネットの上に乗ってフロントガラスをぶち壊す所なんて上手いと言わずにはいられない。白竜が出てくる中盤からのシーンの殺気、少ない台詞と音楽をほとんど使わないことが余計にその殺気を感じさせる上手さ、更にこの映画、武らしいコメディセンスとしての場面も見ることが出来る。それは白竜を捕まえる所が何とラブホテル、しかも裸の男と一緒という所の如何にも武らしいこのセンス、妹がチンピラに捕まって薬を打たれる所でここでも一人のオカマを登場させるというのもこれまた北野武、いや、ビートたけしらしい。色んな意味でたけしらしいセンスを感じさせ、白竜との戦いに勝ち、白竜の遺体のポケットから薬を探す妹を見てる時の視線の怖さ、作品全体に怖さを十分に見せつけることに成功している。これがとても本職が映画監督でない人間の成せる技なのか?というぐらいの緊張感、全てにおいて、殺気が漲っている。監督デビュー作にしてこれだけのものを撮る北野武、そこらの芸人なんかとはまるで違うものを感じずにはいられない。最後にもう少し!北野武が映画を撮れるなら俺にも俺にもとやたら監督でもないタレントや俳優やら歌手やらが同じように真似して映画界に乗り込んでいくという現在の日本映画の現状がどれだけ今の日本映画を駄目にしていることか!ということを日本映画界全体として考えるべきである。はっきり言うけど、北野武(ビートたけし)はどうすれば映画として観ることが出来るのか?ということをよく勉強していると思うし、解っている。この映画は北野武以外では成り立たない映画であることをきちんと理解しないといけない。そういう映画である。
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