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タイトル名 |
三人の名付親 |
レビュワー |
青観さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2008-11-16 22:21:30 |
変更日時 |
2008-11-16 22:21:30 |
レビュー内容 |
これはまた一風変わった西部劇だなあ!西部劇と言えば男達がライフル片手に悪党と撃ち合ったり、殴り合ったり、馬に乗っての格闘てのが西部劇の定番ではあるが、そういうシーンがほとんど出てこない。前半でほんの少し出てくるだけであり、西部劇らしさという意味で物足りなさも残るし、宗教がどうだのこうだのと何やら難しいテーマを含めたりしていて気にはなる。それでもやはりジョン・フォード監督の見つめる視線の先にあるものは人間的な温かさというものを感じることが出来る。ひょんなことから赤ちゃんを拾ってしまった三人の男達、見かけは物凄く悪い奴なのにそれとは反対にとても優しい。あの三人が一人の女性との約束を守るためだけに赤ちゃんを抱いて歩く姿は男としてというより人間としてのあるべき姿というものを見ているように思えてならない。あの赤ちゃんの泣き顔も笑う顔の前にはどんな悪人だろうと優しくなれるというものを感じる作品になっていて、その辺りの優しさ、ジョン・フォード監督の優しさが画面通して伝わってくる。これは西部劇ではあるが、西部劇というよりも人情映画、例えば日本で言うなら「男はつらいよ」かまたまた長谷川伸原作の人情時代劇と言った方が良いかもしれない。それにしてもここでのジョン・ウェインの男らしさ、かっこ良さ、仲間の死を眼にして泣く場面は男ならではの弱さを思い切りさらけ出していて共感させられる。 |
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