|
タイトル名 |
吸血鬼ノスフェラトゥ(1922) |
レビュワー |
stroheimさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2006-09-24 12:24:37 |
変更日時 |
2006-09-24 12:24:37 |
レビュー内容 |
映画史を遡るしかない我々には元ネタを発見するという楽しみがある。脚本の元ネタは当然だが、数々の構図が後年の作品にそのまま使われていることに驚く。これはつまり模倣することでしか水準を満たすことのできない、カリスマ的なまでの完成度を本作品が有しているという証明だろう。 それにしてもこのシュレックという俳優はその容姿といい、影絵に生かされる長い指といい、まるでこの作品のために生まれたかのような俳優ではないか。 この作品においての影絵とはグロテスク描写を排するための手段であり、美しさであり、光と影の戦いの象徴でもある。船の上部をぐるりと回りこむ際の影はとりわけ忘れ難く、この作品の力強い存在を見せつけられる。 |
|
stroheim さんの 最近のクチコミ・感想
吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)のレビュー一覧を見る
|