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ノーカントリー - 枕流さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ノーカントリー
レビュワー 枕流さん
点数 8点
投稿日時 2009-02-22 22:06:13
変更日時 2009-02-22 22:06:13
レビュー内容
コーエン兄弟の冷徹な無常観が最も分かり易く現れた作品であり、彼らの映画が苦手な私でも楽しめる作品に仕上がっている。「バーバー」でも感じたが、彼らは人生における「運」や「偶然」に対する執着心が強い。いいことをした奴が殺されたり、悪い奴がのさばったりする様を淡々と描いて、多くの観客の不快感を煽る。破壊的なまでに不条理なストーリーが多いのだが、不条理という「理」にも縛られないので、まるっきり予測不能で解釈しにくい。
映画を含めた「作品」には多かれ少なかれ、製作者の理想や考えが混入される。これは当然のことで、そうでないと何を伝えたかったんだ?ということにもなりかねない。コーエン兄弟がすごいのは、実話的な不条理さを抉り出し、それを観客に単に「提示」するところなのだ。「実話的な不条理さ」と書いたが、現実とは不条理なものだ。親切心から殺される人もいれば、悪知恵で難を逃れる人もいる。その様をコーエン兄弟は何も加工せずに観客に見せる。誇示するのでもなく、オブラートに包むのでもなくただあるがままの姿で。その伝え方も彼らが伝えたいことの一部なのだろう。
もちろん、撮影方法や話の進め方、画面の構成や音響など、技術的な部分では十分に工夫が凝らされている。本作では、夜に話が多く進行することもあり、明暗の使い方が特にうまいと感じた。
ハビエル・バルデム演じる殺人鬼が人の命を淡々と奪っていく様は本当に怖ろしい。彼の交通事故は先述の「バーバー」からある程度予測できたが、その後の少年たちとのやり取りにはやられたと思った。ラストのトミー・リー・ジョーンズの夢の話には正直ピンと来なかったが、アカデミー賞を取るのも納得できる出来栄えだった。
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