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タイトル名 |
厨房で逢いましょう |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2008-09-07 12:13:45 |
変更日時 |
2008-09-07 12:13:45 |
レビュー内容 |
タッチは完全にフランス映画、EU統合で各国の個性がなくなりつつあるのかという不安はあるが、でも面白かったです、このドイツ映画。床に落ちたチョコレートをこっそり食べた女がその味が忘れられず、深夜ベッドから抜け出し、雨でびしょ濡れになりながら自転車を飛ばし、厨房に押しかけて料理をむりやり食べさせてもらうなんて、欲望に駆動されるブニュエル映画の登場人物に久しぶりに会えたような喜び。全体としては、昔の騎士物語みたいな骨格がある。残酷なほど鈍感でわがままな女王に、ひたすら仕える悦楽に身悶えする騎士のような料理人の物語。想いを溜めこんで太った彼の体重が思わぬ働きをするラスト近くの展開は読めなかった、まああの展開を予想できる人はまずいなかっただろうけど。オツな小噺を聴かせてもらった気分。 |
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