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放浪記(1962) - にじばぶさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 放浪記(1962)
レビュワー にじばぶさん
点数 7点
投稿日時 2008-10-16 01:03:10
変更日時 2008-10-16 01:07:06
レビュー内容
高峰秀子演ずる女性の男性遍歴を綴った一代記モノ。

一代記モノは、抑揚もなく冗長になりがちなので、あまり好みではないのだが、本作は男性遍歴がいくつものエピソードとして面白く描かれており、意外と楽しめた。

高峰秀子に近寄る男は、どれも二枚目で、最初は妙に親切だが、ものにした途端に横暴で自分勝手な振る舞いをする。
女ったらしの男たちを的確に描き、そして又、その女ったらしに一度惚れてしまった女の弱みというものを、見事に描いている。

男運が悪いといえばそれまでだが、そういう男に騙される女も女なわけで、しょうもない女と男の行く様を滑稽なまでに徹底的に描いている。

そんな中、加東大介だけは異色の存在で、脇役でなく、かなりメインに近い存在として、物語の最初から最後まで顔を出す。
加東大介の本来の魅力が出ていたかといえばそうではないが、脇役が多い加東大介にしては、桧舞台に上がったかのようである。

小林桂樹は、唯一、心配りのきく男性像として描かれ、高峰秀子の最終的な夫となり、彼女の作家としての成功後の人生を共にすることになる。

つまり、二枚目で女ったらしは女の運を引き下げ、人間味のある温かい心を持った男こそが、女の才能を開花させ、幸せにするといった具合だ。

このように、本作には様々なタイプの男性像を持った男達が出てくる。
そういう意味で、博物館的な面白さを秘めた作品だともいえる。

傑作とは思わないが、なかなか味わいのある力作である。
「成瀬映画にハズレなし」
これは本作でも証明された。
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