みんなのシネマレビュー
生きる - にじばぶさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 生きる
レビュワー にじばぶさん
点数 4点
投稿日時 2008-08-10 23:31:34
変更日時 2008-08-10 23:35:48
レビュー内容
黒澤映画の中でも特に評価の高い本作。
個人的には、黒澤監督は苦手監督なだけに、自分の苦手イメージを払拭できるのでは、と期待して観たのだが・・・

うーん、、これはひどい。
安っぽい黒澤流ヒューマニズム全開だ。
特に、志村喬が死んだ後に延々と続く回想シーンには、ほんとかったるくなった。
中村伸郎が悪役、それに対抗する善人役。
これがハッキリ分かれすぎ。
アメリカ映画の悪いところを、黒澤監督がそのままひっぱってきた感じ。

それと、志村喬の人生観に全く共感がもてない。
人間はいつ癌を宣告されるか分からないし、いつ車にはねられて死ぬとも限らない。
だからこそ、今を必死に生きるのだ。
癌を宣告されてからあれこれ考えたって始まらない。
そんなことは元気な間に分かっておくべきことであり、癌を宣告されてからどうのこうのと気張るのは、人生を守りで固めた人間がすることだ。

明日死んだとしても、後悔しないために人は日々、全力で生きるべきであり、一日一日を必死に生きるべきだ。
そしてそのためには非難されるようなことをすべき時もあるやもしれない。
役所のような封建的な場所で飯を食っているのなら、役所の古いしきたりに意識的に染まっていき、それを死ぬまで意識的に貫き通すべきである。
それは、後悔なく生きていく上での生活的基盤を築くためにやむをえないことだ。

志村喬はもっと早くにそれに気付くべきだった。
そして、それに気付けなかったのは、志村喬がどこかで人生に対し、怠慢だったからである。
そのような人間が、癌という病に侵され、ジタバタと頑張ったとしても、私は何も共感できない。

黒澤監督とは、やはり相性がとても悪いようだ。
本作は、間違いなく力作であるが、そのかもし出す分かりやす過ぎるヒューマニズムに嫌気さえ感じてしまった。
にじばぶ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-27かざあな88.00点
2024-05-25コレクター(1965)87.32点
2024-05-25わたしの見ている世界が全て88.00点
2024-05-23人生は四十二から67.75点
2024-05-21逃避33.00点
2024-05-20居酒屋兆治76.30点
2024-05-18赤い私と、青い君77.00点
2024-05-18復讐は俺に任せろ56.90点
2024-05-17クレマチスの窓辺55.00点
2024-05-17影なき男(1934)16.40点
生きるのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS