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タイトル名 |
欲望という名の電車(1951) |
レビュワー |
にじばぶさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-05-31 23:31:50 |
変更日時 |
2010-05-31 23:49:05 |
レビュー内容 |
夫を自殺で亡くしたショックから、色情狂になり、幻聴・幻覚・妄想状態に陥った姉。 それをあくまで温かく包容し、味方の立場を貫き続ける妹。 乱暴ものながら、妹を愛し、あくまで家族を守りたいと思う不器用な妹の夫。 そして、姉に翻弄され騙されるみじめな中年男。 これらの主要人物のキャラクターはそれぞれはっきりと描かれており、それが複雑で哀しい人間ドラマを盛り立てる。
姉は自分が老けて醜くなっていくのをひたすら恐れている。 これは女性だからこその心理かもしれないが、人間なんてものはやがては老いて朽ち果てて、最後には死んでいくのが当然であり、そんなことにこだわり狂気する姉は愚かだとしか思えなかった。 この作品を女性が観た場合と男性が観た場合とでは、この姉に対する感情移入の度合いが異なってくるかもしれない。 |
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