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タイトル名 |
欲望という名の電車(1951) |
レビュワー |
きむねぇさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2008-06-27 00:53:16 |
変更日時 |
2008-06-27 00:53:16 |
レビュー内容 |
登場人物四人それぞれに共感、同情できる部分があるのだが、みんな、ずるくて弱いところがある。正反対のブランチとスタンレーが互いに欠点を暴きあうコワさ。若さや美貌が失われていくブランチの苦しみが痛々しい。男性にしてみたら、ただの醜い悪あがきかもしれませんけど、女性はブランチの苦しみが、多少理解できるのではないでしょうか。 そしてこの映画、マーロン・ブランドがめちゃくちゃかっこいい。『地獄の黙示録』あたりでは、妖怪に近いかんじになっちゃってますから。美しいブランドをみると、とても同一人物とは思えません。 人物の描かれ方が、ブランチだけにかたよればスタンレーがただの獣だし、スタンレーだけにかたよれば、ブランチがただの嫌な女になってしまうところを、どちらか一方だけに同情させないようにしていると思う。見方を決められていないので、色々な見方ができる。だから重苦しい映画なのに、何度観ても引き込まれてしまう。
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