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007/カジノ・ロワイヤル(2006) - サムサッカー・サムさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
レビュワー サムサッカー・サムさん
点数 10点
投稿日時 2008-01-12 21:28:34
変更日時 2008-01-14 00:44:13
レビュー内容
満点を付けざるを得ない傑作。全編において演技と演出が冴え、すべてのシーンが見所といえる。始まりからボンドとは思えない激しいファイトシーンで007になる前ということを見せ付けられ、またドライデンとボンドが向き合うシーンを黒主体、ドライデンの部下をボンドが殺すシーンを白主体の映像で描く演出も素晴らしい。マダガスカルの追跡シーンでは迫力のアクションだけでなく体術を駆使して逃げるモロカと知恵と力で追うボンドの対比も見ることができる。空港のシーンも緊張感がある。しかしこの映画が一番面白くなってくるのはやはりヴェスパーが登場してからだろう。二人が惹かれあっていく過程をハイテンションなポーカーゲームの間に丁寧に描いている。シャワールームでボンドがヴェスパーの血を舐めて拭うシーンは特に印象的だ。拷問の後の療養中にパスワードがVESPERと知った時の「笑顔と小指だけでも私にとっては立派な男よ。」という台詞とエヴァ・グリーンの表情からもボンドへの大きな愛を感じさせる。ラストのヴェニスに沈む家で必死で助けようとするボンドをヴェスパーが制止するところではやはりエヴァ・グリーンの表情がとても切なく涙してしまった。ラストでホワイトを殺さなかったのはボンドの00としての成長をあらわしていたと思う。きめ台詞にもしびれた。
you know my nameを基調としたスコアがパナマ、ヴェニスなどの映像にマッチし、アクション、脚本など全ての面においてパーフェクトだと感じた傑作。
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