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疑惑(1982) - だみおさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 疑惑(1982)
レビュワー だみおさん
点数 9点
投稿日時 2011-07-11 18:07:47
変更日時 2014-04-26 11:16:00
レビュー内容
どのレンタル店に行っても、松本清張作品がズラリと並ぶ中に『疑惑』だけは取り扱われていない。どういうワケでどこにもないのか妙に気になりましたが、この度ようやく離れ町の1店舗に1枚入荷! 車で30分以上かけてやっとレンタル。高校生のときにTVで観たきり、忘れられない邦画なのです。当時、僕は邦画を馬鹿にしていました。「邦画なんてどうせ暗くてジメジメしたものか、チャチな特撮で中身空っぽか、ヤクザ映画でしょ」てな具合です。けれどこの映画をTVで見た時、桃井かおりのキャラに強烈なパンチを食らった気分でした。「こんなスゲー映画が日本でも作れるのか!」と放心状態に近い感覚を味わいました。それからおよそ30年ぶりの鑑賞となるのですが、やはり面白かったです。謎解きものとしてはいきなり強引な解答で、その点では面白みはないですが、この映画の面白みは桃井かおりと岩下志麻のキャラが火花を散らすとこにあります。で、どっちの女も「嫌われ者」なんですよね。「正しいか正しくないか」とかより「好きか嫌いか」ってところで行動しちゃう人間の性みたいなものが柄本明演ずる新聞記者のキャラを通して分かりやすく描かれます。で、桃井かおりのキャラは「正しいか正しくないか」なんてまるで考えないタイプの女で、一方の岩下志麻のキャラは弁護士でもあるし少なくとも職務上のことは正しい行動を選択。けれどそんな岩下志麻も結局嫌われ者なワケです。世間の鼻つまみ者の命を救ってあげた唯一の存在なのに誰からも好かれておらず、唯一愛する娘とも別れるはめになる。一方の桃井かおりはただ1人の男には溺愛され、その男に始末されそうになるも「1人だけで死なせるのは可哀想」と思ってもらえた。彼女は誰も愛してなんかいないのに。そして自分を嫌ってる世間には飄々と舌を出してみせる。どっちの女にもなりたくないが、辛い感がないのはどっちの女かってことだよね。こういうの見せつけられると『愛されることより、愛することの方が大事だ』とか言い切れるかな? 【2014/4/26追記】別府3億円保険金殺人事件という現実にあった事件をヒントに作られた話なんですね。鬼塚球磨子のモチーフは荒木虎美という男性。なぜ警察は捕まえないのかと批判が殺到したとかで、そんななかTVのワイドショー『3時のあなた』に出演したとか。森田健作演じた電話ボックスの目撃者も、タクシー運転手の実在人物にヒントを得てるようです。
だみお さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2016-11-16ザ・ブリザード75.75点
レヴェナント 蘇えりし者46.48点
メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮34.78点
2016-11-08追憶の森25.58点
2016-10-30ムーン・ウォーカーズ45.16点
2016-10-28ダラス・バイヤーズクラブ56.95点
2016-10-28サウルの息子05.65点
2016-10-17グラスホッパー64.94点
2016-10-17グッド・ライ いちばん優しい嘘87.60点
2016-10-15独裁者と小さな孫16.00点
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