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タイトル名 |
君美しく |
レビュワー |
アングロファイルさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2013-04-07 17:39:47 |
変更日時 |
2013-04-07 17:39:47 |
レビュー内容 |
これはキビシイですね。基本的にホームドラマであり、きょうだいの対立と和解を描いているのですが、内容的にはけっこう重い。しかし、結局なにが言いたかったのか、そのあたりがよくわかりませんでした。戦死した長男の遺言により、弟妹の面倒をみてきた長女。最後に弟妹は独立するわけですが、姉の苦労が報いられたかというと、疑問が残ります。すでに婚期を逸しているわけですし、これからの彼女に幸せが訪れるのか、映画はそんな予想を感じさせずに終わってしまい、なにやらやり切れなさが残ってしまいます。どうも貧乏くじを引いただけという感じです。 本作が公開された翌年の1956年、経済白書で有名な「もはや戦後ではない」という言葉が使われています。しかし本作の登場人物にとっては、戦後ではないどころか、まだまだ戦争は終わっていないという気持ちではないでしょうか。長男の戦死による影響は、10年経っても続いていて、残された人々の生き方まで支配しているようです。そうした点をもっとも興味深く感じました。「戦争はまだ終わっていない」と感じる人は、当時少なくなかったのではないかと思います。 |
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