|
タイトル名 |
人間の條件 第六部 曠野の彷徨 |
レビュワー |
アングロファイルさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-10-04 22:30:54 |
変更日時 |
2011-10-04 22:30:54 |
レビュー内容 |
いよいよ完結ですが、前作に増して哲学的・観念的な会話が出てきます。しかし、結局梶は三千子に会えない。というか、三千子の生死自体不明のままです。思想を語ったところで生き延びられるわけではないというのが、戦争の現実であり、このシリーズの核でしょうか。裏返せば、思想を語れるのは平和な証拠のなのでしょうね。 それにしても、最後になって桐原に制裁を加える梶は怖い。第一作で私的制裁を糾弾していたのと同じ人物とは思えません。これは、戦争の場にあっては個人の思想など用をなさないということを、端的に表しているのかもしれません。 終盤やや駆け足気味だったことが残念でした。 |
|
アングロファイル さんの 最近のクチコミ・感想
人間の條件 第六部 曠野の彷徨のレビュー一覧を見る
|