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タイトル名 |
オデッセイ(2015) |
レビュワー |
rhforeverさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2017-03-04 00:33:11 |
変更日時 |
2017-03-04 00:33:11 |
レビュー内容 |
最初から、最後までワクワクどきどきして観て、見終わった感動もあるし本来なら10点満点で自分のこれまで出会った中でも相当大好きな映画になるところなんですが、重大な欠点が……… なんと言っても主人公が絶対あきらめないのがいい!いも畑が全滅した瞬間、あるいは補給用宇宙船が爆発した瞬間、あるいは速度が速すぎてランデブーできなくなりそうな瞬間、観てるこちらがもうダメポってあきらめかけてるのに、あきらめない。 しかも超自然の力や神秘的な力じゃなくてあくまで「科学の力」を信じて工夫して生き延びる。本当にストーリーの構成が非常に巧みな映画だと思う。
ただ、中国の描き方がやはりどうしても引っかかって。国家や主義を超えてみなが人間として、一人の人間を救おうとするところにこのストーリーの意義があるみたいなご意見もあるみたいですが、その一人の人間としての自由な考え、行動が許されないのが一党独裁全体主義国家の全体主義国家たる所以で。 原作を読まないと軽々に判断できませんが、このストーリーの中国像は政治的音痴にもほどがあると思う。 まさかとは思うが、これがアメリカ人の中国に対する一般認識で、まるで普通の国家のようにとらえてるとしたら大問題だと思う。 何も中国を出すなとは言いませんが、例えばどうだろう、科学者たちの善意が国家によって潰されそうになるが、それを何らかの方法で潜り抜けてとか、 あるいは、たまたま救いの手を差し伸べることが中国の国益に適合する結果になってとか、そんな描き方をしてもらえればリアリティも増してなんの問題もなかったのですが。 本筋は大好きな映画になり得ただけに、このあまりにもファンタジック(笑)な、中国の設定が実に残念な映画。 |
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