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火垂るの墓(1988) - かっぱ堰さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 火垂るの墓(1988)
レビュワー かっぱ堰さん
点数 0点
投稿日時 2012-10-01 22:01:24
変更日時 2014-08-17 13:50:26
レビュー内容
20年以上前にTVで見た時は、子どもを死なせてまで人を泣かそうとする、卑怯で許せない映画だと感じた。しかし今回見直したところ、ただ淡々と兄妹の境遇を描いているだけに見えたのは意外だった。若い頃と比べて神経が図太くなったからだと思うが、アニメの見方自体が変わったこともあるだろう。しかし同時に、やはり子どもに直接見せるようなものではないとも思った。

ところで普通、こういう悲惨な話に接した場合は、自分の気持ちを整理するためにまず誰を非難すべきか明らかにしようとするものだが、この映画の中では主に次の5つが考えられる。
 ①民間人を殺傷する目的で都市攻撃を行ったアメリカ
 ②結果的に多数の国民を死亡させるに至る戦争に踏み切った日本政府
 ③大人の事情(やっかみなど)から兄妹を疫病神扱いした親戚
 ④適切な判断によらずに家出し、結果的に妹と自分を死なせた兄
 ⑤その他、兄妹を放置して死なせた周囲の人々(通行人など) 
この中で、自分ならまず①を大いに憎むが、通常は①②の区別なく抽象的な「戦争」を非難するのが国民的常識あるいは自明の正義ということらしい。その一方で④を強調する人も多いようだが、劇中でも家へ戻るよう諭す農夫が出ていたことからすれば、特に強調せずともこういう要素が含まれていること自体は明らかである。ほか③や⑤は鑑賞者本人にも返ってきそうな話で、これは自省すべきなのだろう。また直接の責任はないが、最後に出ていた良家の子女は現代人全般に通じる存在かと思う。

それで今回強く思ったのは、別にこの映画自体は何かを主犯に仕立てようとしているわけでもなく、ただありのままを提示しているだけではないかということである。それで何を感じるかは人それぞれというしかないが、“忘れてほしくない”という思いは強く感じられた。それとは別にテーマがあるとすれば、生命が脆く儚く、たやすく失われてしまうことの悲しみ、ということだろうか。劇中では空襲で多数の人間が死亡する一方、兄妹が一時の楽しみのために大量のホタルを死なせてしまう場面もあったが、それも含め、とにかく描かれた内容を真っすぐに受け止めなければならないと思ったのが、今回見直した後の実感だった。
なお映画の評価については、本心ではトトロと同程度なのだが、あまりにも社会的に色が付きすぎていることへの反発があるため、採点放棄の意味で0点とする。
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