みんなのシネマレビュー
海街diary - 風小僧さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 海街diary
レビュワー 風小僧さん
点数 5点
投稿日時 2016-06-05 15:34:09
変更日時 2021-12-31 21:18:12
レビュー内容
 「そして、家族になり世代は移りゆく」・・・松竹大船調を思わせる家族再生物語。海、山、坂道、江の島、江ノ電、桜のトンネル、花火etc,と、湘南の息吹を感じる舞台装置は完璧。
 平穏な日常に訪れた「父の死」をきっかけに起こる波紋。それを通して、家族や周囲の人達と交わる四姉妹の心の機微を描く。父の不倫に批判的ながら、自身も妻帯者と交際するという矛盾を抱えるしっかり者の長女。次女はがらっぱちで、あるある感満載だが長女との対比を意識して役柄を作り過ぎの印象。三女は目立たず程々のマイペース。四女は父親の娘達に対する謝罪の念を体現する役柄で、見かけ上の繊細さと裏腹にサッカー上手の落差が面白く、内に秘めた強さを感じる。
 親子を基本とする家庭の崩壊によって、各々の居場所を求める四姉妹。「居場所」「赦し」「再生」がキーワードとなり、長女と四女に焦点が合わされる。すずが母の行動を「よくない」と否定する言葉は幸の胸に突き刺さり、椎名との別れにつながる。自分の存在意義を問うかのようなセリフだが、すずという「命の誕生」こそが親と子、三姉妹との結びつきや風太達との出会い・交流という強い結びつきを生む。父母との葛藤を抱えた幸だが、すずとの暮らしや祖母の法要を機に「赦し」の念に傾き、ラストは残された四姉妹による家族の「再生」に昇華される。
 父親の視覚化は物語に水を差すと思われ、回想シーンに頼らない手法は悪くない。会話で成り立つ父親像は「桐島、……」同様の効果を狙ったのだろう。 
 俳優の演技が良くも悪くも自然体で終始しただけに、多彩な表情を見せる“鎌倉”という名優が一番印象に残った。 
風小僧 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-05張込み(1958)76.37点
2024-04-21弾丸を噛め65.64点
2024-03-31永遠の人76.94点
2024-03-17小早川家の秋47.10点
2024-02-25怪獣ゴルゴ65.16点
2024-02-11西部戦線異状なし(1930)97.55点
2024-01-28トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男77.05点
2024-01-14宇宙大怪獣ギララ44.46点
2023-12-24いちご白書66.06点
2023-12-10ミクロの決死圏87.08点
海街diaryのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS