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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン - すかあふえいすさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
レビュワー すかあふえいすさん
点数 9点
投稿日時 2014-10-09 23:47:42
変更日時 2015-01-10 19:31:30
レビュー内容
壮大な鬼ごっこ映画「Catch me if you can(できるもんなら捕まえてみろ)」。
「007」が英国諜報員と犯罪組織の鬼ごっこ映画だった事を思うと、「インディ・ジョーンズ」シリーズも鬼が捕まえては逃げたりの繰り返しがあった。
今回は「インディ」みたいな「お約束」なんてない、実在したフランク・W・アバグネイル・Jrの事件を映像化したのだから。
「007」がシリアスとギャグの融合体だったように、この映画もレオナルド・ディカプリオがノリノリなコメディ映画だ。
オープニングのアニメーションから既に追いかけっこが始まり、クイズ番組のゲスト紹介みたいな映像が流れる。
航空副操縦士の“アバグネイル、”小児科医の“アバグネイル”、弁護士の“アバグネイル”・・・。様々な職に成りすまし、警察まで騙くらかして莫大な金を稼いでいく。父親譲りのアドリブやハッタリ・ジョークを駆使してどんな困難も掻い潜る。クリームがバターになるまで粘りに粘る。
総ては何もかも失った父のため、そして母のために・・・。最初は家族が元に戻りささやかな幸せを手に入れられればそれで良かったのだろう。
だが、知ってしまった金の味、女の味、愛情・・・家出少年の旅と犯行はどんどんエスカレートしていく。
「007」並のたらし&絶倫(ry
サングラス付き眼鏡ってなんか良いよね。
親想いの手紙が仇になる瞬間、芽生えた愛情で女を置いていきたくないという葛藤・・・気が付けば、総てを失った自分がいた。
だが、ここで終わらないのがアバグネイルだ。
親を一目見ようとトイレから脱走してしまう凄さ。
騙す側から暴く側に変わっていく姿。
そこには良き友人を手に入れ精気が蘇った男はいても、総てを失い絶望に暮れる男の姿はもうなかった。
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