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タイトル名 |
雪国(1957) |
レビュワー |
すかあふえいすさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2014-01-21 23:59:56 |
変更日時 |
2014-02-24 17:28:30 |
レビュー内容 |
川端康成の原作を忠実かつ最高に美しく描いた作品。 豊田四郎は原作の雰囲気を映像で再現してしまう反面、原作で問題視された個所(たとえば医術の間違った知識など)もそのまま再現してしまうためしばしば批判の対象にされてきた。
この「雪国」もラストの衝撃的な結末をありのままに再現してしまった。
しかし、川端康成が描いた幻想的な雪原の美しさをここまで映像化した監督は豊田四郎だけだろう。 白黒の映像だからこそ映える白と黒の濃淡。
原作から引き継がれた難解さは何度見てもよく解らない。 原作でも言明されなかった「それ」は未だに謎だ。 だからこそ様々な解釈が出来るワケだし、それを映像で堪能できるのなら映画にする意味があると思う。 感じ方は人それぞれだ。
恋心に悶える岸恵子の演技が素晴らしかった。 |
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