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タイトル名 |
マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ |
レビュワー |
柚さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2014-07-18 01:26:39 |
変更日時 |
2014-07-18 01:26:39 |
レビュー内容 |
病気のお母さんがどういう気持ちでいたのか、もしかして子供らにちょっと冷たいお母さんだったのか、それは謎のまま。ふつう私たちは家族の愛情、特に母親の愛に支えられて厳しい世間に出ていく、とイメージしている。そこでも家族の絆が支えになっていて、やがて歳をとれば、自分の親や家族のことを改めて振り返り、その絆を確認したりもする。けどこの映画は逆だ。少年は、病弱だが「本ばかり読んでる」お母さんとの絆にずっと悩んでいる。あらかじめ失われた絆をどうすれば結びなおせるのか、どうすればよかったのかと考える。「犬のような人生」だと考え、人工衛星に乗せられたライカ犬より「自分はまだマシ」と慰める。ところが過酷に見えた外の世界ではあったが、叔父さん夫婦やその周りの人々、学校や新しい仲間、男の子のふりをしている美しい少女とのつきあい、それらみんなが少年を慰め、見守り、成長させて行く。そうやって少年の傷をいやしていく。もしかして、こちらの方がより真実に近いのかもしれない。そしてこう考える方が救われる。元気が出てくる。すばらしい映画だった。 |
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