みんなのシネマレビュー
キューポラのある街 - K&Kさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 キューポラのある街
レビュワー K&Kさん
点数 8点
投稿日時 2020-11-29 11:59:46
変更日時 2020-11-29 12:00:57
レビュー内容
私が生まれる前のお話で、今回が初見。
色々メッセージ性が強い映画だが、当時と今(というか私)の見方・捉え方は違うような気がしつつの鑑賞。
働く場を失う職人の父(黄門様だったのか)。せっかく紹介された新しい働き口も、自分の我儘で辞めてしまうダメなオヤジ。そんな夫に強く言い返せず、ずぶずぶと貧乏暮らしを受け入れ、居酒屋でホステスのような仕事をする母。
この二人は敗戦後の日本人の象徴だろうか?朝鮮戦争で鋳物職人は相当稼いだと思うけど、新しいこと(工場の機械化や労働組合の参加)を受け入れられず、飲み代とギャンブルに金を使い、無計画に子供を作ってしまったんだろうな。
最後はタナボタで労働組合に助けられ、何の努力もせず旨い酒を飲む。古い日本人ってダメだな。ってことかな?
自分の進学費用を稼ごうとパチンコ屋で働くジュン。貧しい家の事情を考えると、高校進学どころか修学旅行すら行って良いのか悩める中学三年生。同調圧力か見栄か、修学旅行のお小遣い増額希望に弱々しく手を挙げる姿が痛ましい。
先生の力添えで修学旅行に行けるとなった時の笑顔。その笑顔のまま在日朝鮮人の友達ヨシエが北朝鮮に行く話を聞く時の「あら!そう!良かったわね!じゃ!」みたいケロッと関心なさそうな態度が、悲しそうなヨシエと対照的に見えた。壮行会での涙より、こっちが気になったけど…
当時の北朝鮮帰国運動は、希望に輝く開拓地、未来の楽園へのチケットのように書かれている。でも現実は過酷な労働と同胞差別への片道切符だったようだ。ヨシエもサンキチもとっても良い子たち。希望と祖国愛を持った前向きな朝鮮人は、率先して北朝鮮に行ってしまったのかな。なんて?
母(一目でわかった菅井きんさん)は北朝鮮に行かないばかりか、とっとと再婚してどこかに行ってしまう。ホント最低だな古い日本人。でも結果論、行かないで良かった。
タカユキは貧乏に負けずたくましく生きる当時の現代っ子。サンキチが差別されるとトコトン庇ったり、仕事を辞めた父親に「俺高校行くから学費頼むぜ」とプレッシャー掛けたり、男気がある。
牛乳配達の少年のエピソードは見てるこちらもシュンとしてしまう。タカユキはこうやって善悪を実体験で学んでいく。
ジュンは全日制高校を諦め、就職と定時制学校への道を歩みだす。古くて貧しくてどんよりしたキューポラの街・川口に住むジュンやタカユキ、隣りの面倒見の良い労働組合のお兄さんら、みんなの若い力がこれからの日本を作っていくのだ!!
当時は今以上に手探りで進む時代だったと思う。この映画に共感して、進んで社会の歯車になった若者も多かったろうか?手探りながら前を向いた結果、高度経済成長、バブル経済と繋がっていく。凄いパワー。
続編があるとのことで見てみたいが、これほどの有名作の続編が、キャストも引き継いでいるのに無名なのが不思議。余程の出来栄えなのか?
余談だけどこの時代の邦画は声が聞き取りにくい。一部字幕が欲しいと思った。
K&K さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-23用心棒87.97点
お早よう67.30点
2024-05-22ア・フュー・グッドメン76.84点
2024-05-14その男、凶暴につき87.12点
2024-05-13ストリート・オブ・ファイヤー77.43点
2024-05-08ジェイコブス・ラダー(1990)77.13点
2024-05-07ねらわれた学園(1981)44.23点
2024-05-07スプリット55.15点
2024-04-26男はつらいよ お帰り 寅さん56.97点
2024-04-25コーダ あいのうた67.36点
キューポラのある街のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS