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愛と哀しみの果て - K&Kさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 愛と哀しみの果て
レビュワー K&Kさん
点数 6点
投稿日時 2022-02-11 11:45:19
変更日時 2022-02-11 16:53:20
レビュー内容
-Out of Africa- “アフリカから離れて”。アフリカ要素と恋愛要素を天秤にかけて、恋愛の方がウケるって判断した結果のタイトルでしょう。最後“果て”とした所が、地の果てアフリカな感じも辛うじて出していて、ニクい演出に思えます。類似タイトルで迷った時は“果て=アフリカ”とインプットしておけば、この作品を思い出せるかもしれません。

何不自由なく裕福なカレンがアフリカに移り住む。物欲に縛られないデニスは、彼女にとってアフリカそのものだった。
ヨーロッパの文明、人との繋がりとは対局な、孤独な生き方を選ぶデニス。
彼に近づけば近付くほど、彼女の裕福の象徴、文明との繋がりは足枷となっていく。
梅毒で生死の境をさまよい、子を持てなくなったカレン。生きるために不可欠な文明との共存。彼女はデニスのようには生きられない。
無情にもアフリカの神は彼女の築いた文明(農園)を焼き尽くす。人間のちっぽけさ。文明の儚さ。
カレンの影響で徐々に文明を受け入れたデニスは、皮肉にも文明の象徴である飛行機の事故で命を落とす。
残った財産を売り払い、すべてをアフリカに残し、文明の元デンマークに帰るカレン。
天に召されたデニスと文明に戻ったカレン。2人の肉体はアフリカを離れたが、2人の魂は永遠にアフリカに残っている。

…“美しいアフリカの自然”と“雄大なテーマ曲”というパワーワードを抜きに、この映画を語ることなんて、自殺行為だなって思ったわ。
そのくらい、この映画のアフリカ要素重要。
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