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タイトル名 |
グロリア(1980) |
レビュワー |
ショップガールinNYさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-11-23 22:45:10 |
変更日時 |
2005-08-12 20:44:37 |
レビュー内容 |
私は最近になって知りましたが、レオンの元ネタというのは有名な話。。レオンも大好きな私にとってこの映画は・・・「レオンより最高!」です。ハッピーエンドという点が評価アップの大きな要因です。もうね、ジーナ・ローランズのグロリアがかっこよすぎ!あんな強面のお顔で尚且つ厚化粧。関西のおばちゃんのようなファッション。口も悪いし、子供嫌い。こんなはたから見れば「クソババア」そのもののグロリアがめちゃくちゃかっこいいんだな、これが。渋いんだな、これが。 あの男の子も可愛かった。生意気で、自分じゃ何もできないくせに「僕はもう子供じゃない」やら「クソババア!バカ!」など罵倒飛ばしまくり。でもそれが嫌味ではないんです(子役の演技力は乏しいですが・・・)。それは彼の性悪さが「強がり」から出てるんだなって気づくから。絶対泣かないし、弱音もはかない。でもそこは8歳。母親に甘えたい年頃。だからどんなにグロリアにどなっても、結局はドレスのすそを掴んでる(文字のとおり)。グロリアの後ろに隠れながら、歩調を合わす気などない彼女に必死についていく。でもそれがギャングに追われる「恐怖」からじゃなく、純粋な少年の「孤独」からだって伝わってくるんです。グロリアが徐々に少年と心を通わせていく姿も美しい。すごく不器用でぎこちない。わざと相手のかんに触れるような言葉を吐いたりする。でもそれってお互いのことを想いあってるからこそ許されるものだと思うのです。 ラストの墓場をかけぬけるスローモーションシーンには何度涙したことか。墓場というものは汚い言い方ですが「悲しみの溜り場」そのもの。そこを少年は「希望」への「道」としてつっぱしっていくんですよ。その先には少年の待っていたものが待っているんです。この墓場とのミスマッチさが本当に感動させてくれます。音楽も最高に良いし、そのときのグロリアの表情といったら!実に美しかったです。本当に心のそこから笑ってるって感じでした。幸せになってね二人とも。 |
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