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きみに読む物語 - ザ・チャンバラさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 きみに読む物語
レビュワー ザ・チャンバラさん
点数 5点
投稿日時 2015-08-29 00:07:51
変更日時 2015-08-29 00:48:21
レビュー内容
公開当時には否定的意見の方が目立っていたものの、10年かけて評価を逆転させ、現在では21世紀を代表するラブストーリーの一本になった本作。クラシックになりかけている現在になって見返してみましたが、残念ながら、それほど質の高い作品であるとは思えませんでした。
本作は意図的に紋切り型に徹している作品なので、新たな発見や感動はありません。良い人が出てくる良い映画であり、最後の最後まで観客の思い通りに物語は進んでいきます。そもそもラブストーリーというジャンルが好きな方であれば、この予定調和を心地よく感じるのかもしれませんが、私はこれを退屈に感じてしまいました。
唯一、面白いと感じたのは、ジョアン・アレン演じる主人公の母親。物語上は二人の関係を阻むヒールの立ち位置なのですが、主人公達と同じ選択を迫られた過去が明らかになってから、この人物には一気に感情移入できました。彼女は、かつて本気で恋した貧乏青年ではなく、生活の安定を保障してくれる今の旦那との人生を選択しました。頭では「この選択で正しかったのよ」と考えているものの、感情的にはその選択をいまだに飲み込めていないようです。彼女は、かつての恋人の成れの果ての姿を今でも見に行くと言います。いまだに肉体労働やって生きている惨めな様を見て、「私は正しい選択をしたのね」と自分を納得させていると言いますが、その眼差しには今でも恋心が残っており、あの時、この人と結婚していれば人生は意義深くなったのではないかという未練が見て取れます(この複雑な感情をセリフなしで表現してみせたジョアン・アレンの名演!)。皮肉なことに、成就しなかったことで彼女の恋は永遠になってしまったのです。女としてのホンネを押し殺して、現状を是とするしかない彼女の苦境が印象的です。人生ですべてを得ることはできない。ある選択をすることは、他の可能性を捨てることであるという厳しい真理が突きつけられた名場面であり、白黒がはっきりした本作において、唯一、善悪では割り切れない人生の機微が描かれた一幕でした。
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投稿日付邦題コメント平均点
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2018-06-18危険な情事76.47点
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