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タイトル名 |
十二人の怒れる男(1957) |
レビュワー |
Arufuさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2005-08-07 13:36:08 |
変更日時 |
2006-05-15 00:57:41 |
レビュー内容 |
事件解決の展開のレベルはB級推理小説並なんだが12人の陪審のかけ合いが秀逸。差別主義、絶対主義、客観主義、人種主義、利己主義、迎合主義、独善主義など思想的差異を見事にカバーし複雑な鬩ぎ合いを描いている。一室での特別な条件下での討論に見えるが、そこには「社会」そのものが現れる。いかに社会が思想、偏見、独善に満ちていることか。人間心理・社会心理を描いた映画として大傑作。日本でも裁判員という陪審制度に近い制度が導入される。日本の場合は全員一致がルールではないのでこういうことはまず起こらないが「陪審の責任」を見る上で教科書としたい映画である。 |
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