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タイトル名 |
ファウスト(1926) |
レビュワー |
すかあふえいすさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2014-03-20 01:08:16 |
変更日時 |
2015-01-14 07:15:02 |
レビュー内容 |
ゲーテの戯曲を元にしたムルナウの傑作。 ムルナウの幻想的な演出はモチロン、冷徹なまでに重厚な空気で包まれる。
天上の天使と悪魔に運命を翻弄される人間たち。 疫病の苦しみから逃れるため、悪魔を召喚してしまうゲーテ。 メフィストフェレスはどんな願いも叶えてしまう。制約をしいて。 疫病と救世主、年老いたゲーテは己の無力さに絶望する。 若返り漲るような力を得ようと、結局は悪魔の力によって再び絶望に暮れてしまう。 余りに救いようが無い。
一時の幸せも、瞬く間に惨たらしく散っていく。
恐ろしいまでに冷徹な描写。
だが、ラストのあの美しさは何なのだろうか。あんな終わり方をされたら、黙って泣くしかないじゃないか。 何て最高に卑怯で泣ける泣けるクライマックスなんだ・・・。 |
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