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タイトル名 |
明治天皇と日露大戦争 |
レビュワー |
アングロファイルさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-03-22 11:06:01 |
変更日時 |
2010-03-22 11:06:51 |
レビュー内容 |
空前の大ヒットを飛ばした映画だそうですが、見て理由がわかりました。とりあえず、単純に面白い。かつては雲の上の人であった明治天皇や乃木将軍を、苦悩する一個の人間として描いたところが見どころでしょうか。アラカンの明治天皇が、はまっています。あそこまで人格者だと、美化何%だろうと考えながら見ていたのですが、統治者の理想として描かれています。前半、陸戦をロングで捉えたところも、スペクタクルらしくてよろしい。ただ、バタバタ死んでいく兵士の芝居はわざとらしかったです。後半の海戦は、ミニチュアはのちの技術に及ばないものの、ロシア船の様子もある程度描かれていたので、前半よりはよかったと思います。 印象的だったのは、たしか井上馨だったかが「軍部が開戦を決定してはならない」と言ったこと。これはあきらかに、昭和時代に戦争を起こした軍部への批判でしょう。また、たいへんな数の死者が出たにもかかわらず、国民がそれを悼みもせず勝利に浮かれるラストシーンには、慄然とします。こういうことがあるので、なかなかどうして一筋縄ではいかない映画ではないかと感じました。 |
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