みんなのシネマレビュー
ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ - のはらさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ
レビュワー のはらさん
点数 10点
投稿日時 2004-01-19 18:26:52
変更日時 2004-01-20 01:02:14
レビュー内容
私にとって、この映画は満点グループに入る傑作。高名かつ短命に終わった実在のチェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの実姉が書いた物語だ。ずば抜けた才能を持ち世界中で活躍する妹を、昔から腫れ物のように扱う姉。しかし妹は姉の持つ「平凡」の暖かみに飢えていた・・・。エミリー演ずるジャッキーは、若くして世界に羽ばたいた人の孤独をありありと見せつけている。遠くロシアの留学先で、実家から送られてきた洗濯物を枕元に並べるシーンの切なさ。有名人っぽく派手な服で姉の農園を訪ねたときの、なにかぽつんとした姿の悲しさ。そして病に冒され、盟友であるチェロの音色までも失なっていく。エミリーはともかく私は姉役のレイチェル・グリフィスの演技にも心酔した。音楽家としてそれなりだった学生時代から、主婦として普通に幸せを感じ、妹の酷な願いに苦悩するヒラリーを、至極普通の女としてしかし美しく演じていた。病で倒れた妹を見舞う病院のシーンは、二人の女優の目線や表情の使い方、セリフの間に息が詰まる。そして最後、稀有の妹は平凡な姉の腕の中で安らぐ。幻想的な浜辺のシーンで、ジャッキーが壮絶な人生を見つめなおも「心配しなくていいのよ」と幼い自分に語りかける姿を見ていつも涙を流してしまう。エルガーが第一次大戦で深い悲しみを心に刻んだ後作曲したチェロ協奏曲。ジャッキーが得意としたこの曲が心の琴線に触れる。先ごろやっと手に入れたDVDは、本当にたまにふたを開け、愛おしむことにする。
のはら さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2015-06-24ゼロの未来85.64点
2015-06-07ローマでアモーレ86.72点
2015-05-04三人の女65.50点
2015-03-28地獄の逃避行96.39点
2015-02-11リトル・フォレスト 夏・秋85.66点
2015-01-18チョコレートドーナツ76.98点
2015-01-17ブルージャスミン86.43点
2014-09-13小さいおうち86.22点
2014-07-08風立ちぬ(2013)86.53点
2014-07-04水の中のナイフ76.68点
ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS