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タイトル名 |
パンズ・ラビリンス |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2009-07-28 20:41:20 |
変更日時 |
2009-07-28 20:41:20 |
レビュー内容 |
ダーク・ファンタジーというコピーに見事に騙されました。私はこの結末はバッドエンドと解釈します。確かにオフィリアは生き延びることができても、フランコ政権下のスペインではおそらくメルセデスたちレジスタンスも含めて長くは生きられなかったでしょう。そもそも母親が大尉と結婚(というか妊娠)さえしなければ内戦の残り火とも言える残酷な闘争にオフィリアも巻き込まれることはなかったはずだし、彼女はきっと平凡な育ち方をして人生を過ごしたのではと感じます。子供には自分の人生を自由に生きてゆくことができる無限の可能性があるはずなのに、母親の愚行によってこんな悲しい結末に終わってしまったことに、思わず涙してしまいました。観終わってからの後味は、私には「火垂るの墓」に匹敵する悲しみがありました。 |
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