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オール・ザ・キングスメン(2006) - ザ・チャンバラさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 オール・ザ・キングスメン(2006)
レビュワー ザ・チャンバラさん
点数 4点
投稿日時 2012-01-07 20:47:04
変更日時 2012-01-07 20:47:04
レビュー内容
49年版は未見。と言っても本作は再映画化であってリメイクではないとスティーブン・ザイリアンが明言しているので、49年版と見比べる必要は特にないかも。だとすると気になるのが原作の内容です(こちらも未読)。というのも、本作は物語へのピントの当て方がおかしいのです。本来は高潔な人物だったウィリー・スタークが金と権力の亡者になる様が面白いのに、本作はそこを完全にスルー。彼のブレーンである元新聞記者が育ての親や初恋相手の前で右往左往する姿が物語の中心となるため、観ているこっちは物語にまったく興味を持てないという事態が発生しています。俺はダイナミックな権力闘争が見たいんだよ、権力によって一人の男が腐敗していく様が見たいんだよという観客の思いは無視され、どうでもいいメロドラマが延々と繰り広げられます。この狂ったバランス感覚は原作に由来するのか、脚色に由来するのかは気になるところです。なお、スティーブン・ザイリアンによる脚色は相変わらず手堅いのですが、恋愛パートだけは不慣れなことが気になりました。初恋を引きずり続ける主人公の痛みがまったく表現できておらず、そのために初恋相手を演じたケイト・ウィンスレット、及びその兄を演じたマーク・ラファロがほとんど存在意義を示していないという状態となっています(役者が悪いわけではない)。
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投稿日付邦題コメント平均点
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