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タイトル名 |
レミーのおいしいレストラン |
レビュワー |
あにやん🌈さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2007-08-19 18:19:42 |
変更日時 |
2007-08-19 18:19:42 |
レビュー内容 |
ピクサー作品はCG臭さを感じさせない努力なんてものはもはや当り前の事で、ポイントはそこからもっと先、どれだけ独自の世界を組み上げてゆくか、というところにあるような感じがします(世のCGは実写との合成まで含めてCG臭いモノが殆どだったりするのですが)。今回の『レミー』に感じたのは、昔のファミリー向け実写映画の匂い。もちろん、ディズニーも含めて。そう言えば、最近こういう味わいの映画ってなかったなぁ、と懐かしさに浸りました。もしかするとディズニーの正統な流れを汲んでいるのはピクサーなのかもしれません。映画はネズミ達が大挙して作った料理を果たして食べたいと思えるのか?という大きなひっかかりを感じて(そこに今日の誰が作ったかも判らない食品に対する疑念や、偏見や差別に対して試されていたりとかの意図があったにしても)、ラストにしても共存ではなく棲み分けという形に落ち着いている点で、問題を投げかけた、でも回収はしていないという感じがしないでもありませんでした。また、物語上、実は頭数揃えるためだけに必要だったキャラ達に対して、意味ありげに多くの設定と描写をし過ぎているために、「クライマックス前であっさり退場」に違和感を抱いてしまったり。でも、そんな部分をマイナスしても、ピクサーの安定した水準で提供される娯楽は存分に楽しめました。ピクサーはモーションや表情がちょうどいい心地良さなんですよね。マリオネットががちゃがちゃ動いてるような硬さも、アメリカのトゥーンにありがちな極端な表情の付け方もなくて。デザインもクセがあるのになじめます、って感じですし。ピクサーのセンスの前では、毎回細かい事なんてどうでもよくなっちゃうなぁ。 |
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