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タイトル名 |
紀元前1万年 |
レビュワー |
黒猫クックさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2012-05-31 04:09:10 |
変更日時 |
2012-05-31 04:13:11 |
レビュー内容 |
街でヘンテコな健康器具を売っているのを見かけた。どう考えても理にかなっていないんだけど、自信満々でその販売員はヘンテコな実演をしていた。お年寄りをターゲットにしている様子だが、そのお年寄りがあらあら大変ねなどとかなり上空からの視点でねぎらいの言葉を掛けて立ち去って行くのだった。その後あれは売れていったのだろうか、翌週興味半分でその売り場に行ってみたらもう彼らはいなかった。
この映画ももはやそういうものなのかもしれない。自信満々でそう言うものですよと繰り出す謎の古代。そうなんだ、一万二千年の昔はこう言う世界だったのだ。そうだそうだ。そうやって上手に欺されてあげて、自己洗脳して初めてエメリッヒの映画は楽しめるんだよな。 ならば、難しく考えなくたって良い。胡散臭いヘンテコな健康器具を騙されて買っていく老人はきっと高度な自己洗脳と、思いやりでそうしているのだ。これを面白いと思っている僕らはエメリッヒが大好きなんだ。胡散臭い時代考証を受け止めて、思いやりの心を持って紀元前一万年を鑑賞しようではないか。
ゴールデンタイムの歴史ドラマで25歳の女優が7歳児を演じた日本において、この程度の考証で動じてはならぬのである。 |
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